・寝言 レベル1
恋ヶ窪ゆり(独身・30才)は授業をしていた。
「This is a pen...」
高須竜児は焦っていた。
「起きろ、大河……! おい……起きろって……!」
逢坂大河は居眠りしていた。
「……むにゅ……あによ……」
クラスの連中はひそひそと沸き立った。
「うひょー……!」
「来るよタイガー来るよ……!」
「おまえらまだ授業中だぞ……!」
「アホくさ……」
「寝言は寝てからイェア……!」
竜児はさらに焦った。
「大河……! 起きろって……大河……!」
大河は 寝言を 吐いた!
「……うぅん……もぅ、竜児ったら、寝かせてよ……このエロ犬……」
クラスの連中はざわざわと沸き立った!
「むひょ――――っっ!?」
「寝かさないの高須寝かさないの!?」
「おまえらまだ高校生だぞ!?」
「マ、マジで……!?」
「夏休みに花は散るもの……私、やっぱり幽霊なんか……うんうんっ!」
竜児は焦って叫んだ!
「ち、ちげえって!? 流れ的にふつうだろ!? あとエロ犬ってのはあいつの口グセだ!」
大河はまだ眠っている!
「……竜児の……美味しい……」
「「「「「うおおおおおおおぉぉぉぉぉ――――――っっっっっ!?」」」」」
「メシのことに決まってんだろが!?」
独身(30)は授業をしたかった。
「うぅ……もぉ、このクラス、いや……っ!」
***おしまい***
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